サローネファミリアでは美容業界初の社内仮想通貨を福利厚生に取り入れています。
これは、どのようなものかというと。
『働いてマイルが貯まると言うものです』
たとえば
- 無遅刻無欠勤なら
5,000マイルもらえる
- 会社に改善提案したら
1,000マイルもらえる
- その改善案が採用されたら
10,000マイルもらえる
- お客様から素晴らしい評価で
1,000マイルもらえる
- 売上目標を達成したら
30,000マイルもらえる
- 入社記念日に
30,000マイルもらえる
このように仕事をしていく上で自分の頑張りや行動に応じて会社からマイルという形で付与されていきます。
そして貯まったマイルはこんな感じでスマホ画面でいつでも確認することができます。
そしてこれ「マイル」といってもANAやJALなどのマイルとは違い、あくまでも株式会社サローネファミリア内でのみ使える独自のマイルになります。
そうなんだ。。。。
と思うかもしれませんが、航空会社のマイルと同様に様々な特典と交換ができ、今のところ商品は100種類くらいですが、これからどんどん増やしていきます。
製品やサービスは任意で登録していくだけなので、いくらでも無制限に増やすことができるんです。
このような感じでWEB上のショッピングカートから自分のマイルと交換することが出来ます。
交換できるアイテムはiPhoneやダイソンの掃除機のような電化製品もあれば、自社の化粧品などの製品とも交換できます。
さらに面白いのは
『社長と先生といく歌舞伎』とか、今までは特別賞をもらった社員しか行けなかった旅行に参加できる権利などsalonefamiliaオリジナルの商品があるところ。
社員じゃなきゃ楽しめないような体験型商品も、たくさん用意されています。
そして素晴らしい使い道として、溜まった自分のマイルを人にも贈れるところです。
スタッフ同士で自分のマイルを贈ったり、もらったりすることができます。
例えば「先日体調良くなくて仕事カバーしてくれて有難う~1,000マイル贈ります」 とか
店長から「新メニューテスト合格おめでとう!500マイルプレゼントするね」 とか
同僚から「昨日は手伝ってくれて有難ぅ~500マイル」
このような感じでメッセージを添えて感謝の気持ちを言葉だけでなく、マイルを贈る事で表すことができます。
自分の所有してるマイルの中なら贈り方は自由です。
自分の感謝の気持ちを投げ銭的に任意の相手に任意のマイル数をいつでも気軽にスマホから送ることができます。
そしてさらに年間の通算獲得マイル数に応じて
- ノーマルステージ(一般)
- ブロンズステージ
- シルバーステージ
- ゴールドステージ
- プラチナステージ
- ダイヤモンドステージ
という具合にステータスがアップグレードされていき、そのステータスの人しか得られない限定された特典を受け取ることができます。
例えばダイヤモンドステージの人だけ限定の社員旅行やプラチナステージの人だけ交換できるスペシャル特典など様々です。
社内仮想通貨をやろうと思った理由は多くの会社では働く人達のキャリアアップのルートというのは上にしかないわけです。
サローネファミリアでも同様。図でいうとこんな感じです。
スタッフ→チーフ→副店長→店長→グランドマネージャー
会社で働く人、皆が皆、役職者になるわけではありません。当然それを目標に頑張る社員もいますが、目指さなくても皆んな、それぞれの立場で頑張ってる訳です。
ただ現行のシステムだと評価軸が上方向にしか用意されてない(成果を出した人は評価がしやすい)為にどれだけ会社に対して発言したり貢献したとしても成果として現れない限り、評価しにくいのが現状でした。会社としても具体的な仕組みを考え続けていました。
「では長く働いてる人や成果は今ひとつだけど頑張って仕事してるのだから、給料上げたらどう?」という声も聞こえてきそうですが報酬はその人の責任の重さや成果に応じ決まっていくモノでそう簡単には仕組みを変えることはできません。
サローネファリアの報酬の仕組みは、
基本給:
過去の実績(年功序列)
手当:
どういう仕事をしてるか
プロセス給:
どのような仕事の仕方をしてるか
業績給(賞与):
どういう成果を出したか
従来の評価の仕組みはこうです。
そこで
「勤続年数」や「勤務態度」「お客様からの評価」「スタッフ間の評価」「数字で判定しづらい貢献の度合い」に応じて『社内仮想通貨』を流通させ且つ、役職の肩書きとは別に『スタッフステータス』を用意すれば横軸でも評価の可視化が可能になるんじゃないかなと考え、社内に仮想通貨の仕組みを取り入れました。
社内で運用した経過を見てると活発にマイルの交換があったり、コミュニケーションの向上やモチベーションにも繋がってると感じます。
図で表すとこんな感じです
この図でいうと右上の場所が当然一番良い
給料も高いしインセンティブも増える。
でも責任や負担も重い。
人によっては右下を目指す人も出てくるでしょう。
「私は管理職じゃないけどダイヤモンド社員です」とか
このような感じで責任や負担はそんなに重くないし、報酬もそんなに上がらないんだけど(もちろん上がるように頑張ってほしい)会社に貢献するような働き方をしていると、様々な福利厚生が得られたり新入社員では受けられない様な特別待遇が受けられてたりするわけです。
これで目指す方向が上、横、斜め上と多次元的になることで、より正確にその人の貢献に応じた評価が可能になると考えました。
誰しもが納得する評価制度を作ることは簡単なことではありませんが、社内の一つの仕組みとしてご紹介しました。